日経平均の連続「マド」は典型的な二番底サインか?

決算悪材料も海外投資家主導の買いで消化へ


産油国によるドーハ会合は増産凍結で合意に至らず、円買い、原油安で出鼻をくじかれる格好となりました。20カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議では円安誘導をけん制する見方が示され、短期的にはドル買い・円売りは仕掛けづらい。今週から始まる3月期決算発表を前にして、熊本の震災長期化による業績への懸念も警戒材料となっています。
 ただ、いい感じできているのが米国株式。ダウ平均は昨年付けた史上最高値まであと347ドル程度、S&P500はあと40ポイント程度に迫ってきました。海外投資家は例年通り、4月1週に日本株への買いを強め、14週ぶりに買い越し(現物株のみ)に転じました。先週の日経平均は6.5%(1026円高)上昇し、世界の主要市場の中で最も上昇しました。海外投資家の買いが先導したに違いありません。それがたとえヘッジファンドなど短期筋の買い戻しであっても、大きな変化です。米国株高の流れに便乗できるのであれば、これから本格化する国内企業の3月期決算発表も悪材料出尽くしと捉えられ、海外投資家主導の買いで消化できるとみています。

 

連続「マド」が二番底のヒント


 日経平均株価の動きをチャートで振り返り、今後を予想したいと思います。先週は年初来安値となる2月12日の安値(1万4865円)を前に急反発となりました。4月8日のローソク足の「包み足」、11日の「はらみ足」が相場の分岐点を示唆していたようです。12日の「陽線」は上記の分岐点から方向性を示すサインでした。その後は「マド」を空けながら急加速。「マド」というのは、前日のローソク足との間に空間を作ること。上昇のケースでも下落のケースでも、その方向に勢いがあることを意味します。一方、15日に付けた高値(1万6928円)は1万7000円に届きませんでした。が、ひと押し入れた後、20日には1万7000円を一時回復しました。数日間は3月のときのようにモミ合うかもしれませんが、3月14高値(1万7291円)を上回ると「二番底」が完成します。そうなると、1万8300円~1万8900円は堅いでしょう。現時点では、「二番底」は確認できていませんので、下振れリスクはまだ残っています。ただ、「二番底」には特徴があり、その特徴が少し現れてきています。それが8日安値からの反発局面で出現した「マド」です。
 株式相場に限ったことではないのですが、相場のトレンドが反転する際、反転の前兆となる底固めという動きがほとんどのケースでみられます。代表的なものに「二番底」という底固めのパターンがあります。「ダブルボトム」ともいいます。
 「二番底」を大まかに説明しますと、下落相場が続くと売られ過ぎで反発する場面が必ずあります。少し反発したところで戻り高値を付け、そこから再び下げることがよくあります。再び安値を更新すると単なる下落相場の続きなのですが、「二番底」というのは直前の最安値を下回らずに反転し、戻り高値を上抜いていくパターンです。安値を切り上げ、戻り高値を上回ると、高値と安値を切り上げる上昇相場に切り替わったことが確認でき、買いサインと判断できます。「二番底」は上昇相場に入る前の土台作りといったイメージでしょうか。
 「二番底」からの特徴は、長い陽線(始値よりも終値の方が高い、白抜きのローソク足)とか、陽線が短くても数日間連続するとか、「マド」をともないながら上昇することが多いのです。指値買いが追いつかないほど、力強く上昇するケースが多い。先週は14日までの3日間で1100円上昇し、まさに「マド」をともなうものでありました。「二番底」になりうる確度の高い動きがみられたこと、これはチャート分析を専門とする筆者にとっては、かなり興奮する出来事だったのです。
 コマツ(6301)や新日鉄住金(5401)など中国関連株の一角は、3月中旬の戻り高値をすでに更新しました。あとは、三井住友FG(8316)や三菱UFJFG(8306)などのメガバンク株が、3月15日に付けた戻り高値を上回り「二番底」が確認できれば、マイナス金利導入後に相場全体の下げを主導した銀行株の上昇が他の大型株にも波及し、市場全体の売買代金も膨らむと思います。

 

米株は高値更新なら将来倍返しも


 2016年は海外株式市場は年初から急落を強いられましたが、米国市場はドル安による業績改善などを織り込み、S&P500は年初来でプラス圏まで戻しています。原油も6月までは戻り歩調が続くかもしれません。直近2年間は6月終盤からトレンドが変化する傾向が強いため、今年も6月までは上昇と・・・
 ダウ平均やS&P500のチャートは波乱相場で一時は崩れかけたようにもみえましたが、今になってみれば悪くない。急落場面で投げた買い方がもう一度高値で買ってくるとどうなるでしょう。将来は下げの倍返しなども見込めるかもしれません。原油安だから株価も下がるだろうではなく、株価が高値更新しそうだから原油を売るのをやめよう、と言うように、株式市場がリスクオンの中心的存在に変わりそうな気がします。(了)

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